イロドリトイロ株式会社

毎回違ったテーマで会員企業様へインタビュー。

インタビューを引き受けてくださいましたのは、
イロドリトイロ株式会社 代表取締役 新岡 唯様です。

今回のテーマは女性のキャリアと子育てです。






イロドリトイロ株式会社様へのインタビュー

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代表取締役 新岡 唯様




まずは、新岡さんご自身のご紹介をお願いいたします。

子供が生まれてすぐ、保育園探しのため東京から札幌へUターンしてきました。東京ではITエンジニアのヘッドハンターやSIの人事をやっていまして、ITエンジニアのヘッドハンティングでは年間200人以上、人事は年間700人以上の方々にお会いしていました。


札幌に戻ってきてから就職活動をしていましたが、女性で小さな子供を抱えていてという条件ですと、雇ってもらえるところが全然なかったんですよね。そこから、子育てしてたり、夫が転勤族だったりしても、働きたいと思う女性が望むように働ける街に札幌をしたい!という想いで、起業をしたという経緯です。事業としては企業の採用、制度企画、働き方改革の内部構造の見直しをしています。

IT系企業ですと、昨今の人材不足という状況下では、非常に需要がありそうですね。

それが、そうでもないんです(笑)。総務や経理とかと一緒に人事をやればいいよね、というスタンスの会社様が札幌はすごく多くて、人事に対して特別なスキルって必要ないよねという認識がまだまだ一般的と感じています。


エンジニアと技術について対等に話せたり、深堀りできたりしますので、現場が初期の面接に立ち会わなくていいよねとか、その方のキャリアの見通しを立てて、入社意欲を高めるというのが私の提供価値なのですが、そういった人事スキルではなく、経理できるの?総務できるの?できないなら、採れないよ、とよく言われました。


今は少しずつですが、札幌でもエンジニア採用ってただ、「採用をやるだけ」では駄目なんだっていう企業が増えてきていると思います。

コロナの影響下の中、新しいチャレンジもされていらっしゃいますよね。

おうちdeまなび舎というサービスを立ち上げてチャレンジしています。

子どもたちへの多様な学びの提供と、在宅ワークや、24時間ずっと一緒の子育てでしんどくなってしまう育児世代を助けたいという想いがあり、立ち上げたサービスです。


親のストレスが溜まると、子どもも家に居づらくなってしまいます。親子それぞれが、一日の中で自分の時間を作れるようにとオンライン出前授業を行っていました。
対象年齢は、年少さんから小学校低学年までとして、約3か月間提供を行っていました。

お母さん方の勉強やしつけに対する熱量が高い年齢層ですね。

このサービスを始めた当時、オンラインの学習コンテンツで学びを受けられなかった層が、幼稚園児や保育園児なんですよね。小学生に向けての学習コンテンツは沢山ありますが、 幼稚園児・保育園児に対しては、サービスが無かったので、なければ作るしかないと、発案し、リリースをしました。

サービスを展開していく中で、問題や課題などはありましたか?

課題といいますか、改めて東京と地方の学習面も含めた格差が激しいと感じました。
採用という観点で見ると、企業が欲しい人材と育ってくる人材に乖離が生まれていると感じています。


私が担当をさせていただいた企業様でも、道外の学生と比較をすると、道内の方を本当は採用したいのに、採用できないという企業様が多々存在しています。


学力だけではない、非認知力の重要性を採用で感じていただけに、幼稚園や小学校低学年というその時期から、大きな差が出ていることにとても衝撃を受けました。

それは子育てをしている親の意識が変わらなければ、子供の意識も変わらないのかもしれないですね。

そうですね。ただ、変わりたいと思っていても場所や、きっかけが無いと難しいですよね。

なので、というと変ですが、変わりたい!前に向かって行動したい!と思う方向けに、つながりを作れる場所を提供したいという想いから、 9月にサッポロファクトリーに育児世代向けのシェアスペースをオープンします。働くということはもちろん、学んだり、情報交換をしたり、新しいつながりを作ることを目的とした場所です。

インプット・アウトプットを活性化することで、新しい刺激や、行動への活力になったらよいなと思っています。場所での体験やつながりを通して、親の選択肢や子供たちの将来の幅を広げられる一つのきっかけになったらと思います。

子育てでキャリアが途切れてしまうこともありますよね。

そうですね。スタート地点で、先のキャリアを見据えて働くことも大切ですし、曲がりくねったキャリアでも、 そのキャリアを良い方向に繋げていくことも大切です。


私達は、どんなライフイベントが起きても、仕事、キャリア、子育て、どれかではなくて、望む人が望むように全てを選べる世の中にしたい。 そこに対してアクションできる事業を創りたい。さらに言うと、そこにITやWEBサービスを絡めることによって、より便利にしていきたい。それが私達のできる社会貢献の一つかなと考えています。

ありがとうございました。



イロドリトイロ株式会社様 代表取締役 新岡 唯様をご紹介させていただきました。






北海道からITで未来を変える